晴れ。
ドル投資のヘッジコストが低下し、米ドル債券投資に伴う痛みが和らぎつつある。
米国債への投資は海外の投資家にとってより魅力的なものに間もなくなる。ちうのも、カギとなるヘッジコストが低下しているからだ。
ここ数か月、海外投資家は安全な米国債を購入するかどうか難しい選択を迫られてきた。より価格の高いプロテクションをつけるか。それともドル安のリスクをヘッジせずにリターンを狙うかだ。
2018年以降、多くの海外投資家は後者の選択をしてきた。いわゆるヘッジコストは高騰していたからだ。しかし、今やそれは低下し始めている。
今後6カ月のうちに、0.75%ポイントのFed金利の低下があれば、ヘッジにまつわる経済性は大きく変化する、との見方が出ている。同時に、長期金利が上昇すれば、海外投資家にとって、米国債投資は非常にパワフルとなるという。
ここ数か月、Fed幹部からさらなる金利低下を示唆する発言が相次ぎ、市場の期待を高めている。
現在、ユーロ圏の投資家が3か月もののドルヘッジをかけて米国債10年ものに投資をすると、マイナス利回りになる。同様に日本の投資家はマイナス0.6%の利回りとなる。
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