曇り。
ドイツ銀行のトップ、Sewing氏が過激な解決法を決断する日が迫っている。
昨年11月、警察の車がドイツ銀行のツインタワーを急襲した。ちょうど、Fedのクオールズ氏と昼食をとっていたときだった。
銀行の施設のすべてを、武装した警察官や検察官、税務担当者らがマネーロンダリングの証拠を探してキャビネットやコンピューターを探し回っていた。
これがドイツ銀行の時代が終わったことを象徴するトラウマの日となった。同時に、ウォールストリートを征服するという、20年におよぶ野望を振り返るきっかけともなった。
ドイツ最大の金融機関であるドイツ銀行の株価は、149年ぶりの低い価格をつけた。資金調達コストは上昇し、クレジットレーティングも低下した。
昨年12月と今年1月は恐怖の月であった。Sewing氏は遅かれ早かれ、当初計画していたよりも一層ラディカルな手段に出ることを痛感した。リーマンブラザーズ破綻以降でもっとも深刻な投資銀行の危機である。
昨年12月のクリスマス前には、プロジェクト名「カイロ」という計画が走り出した。損失を計上し続けている投資銀行部門を大胆にリストラする計画である。
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