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ドイツ銀行の大リストラ

 曇り。

 ドイツ銀行がラディカルなリストラに踏み切った。株式取引から撤退するという。 1万8000人の従業員をリストラし、740億ユーロ分のバッドバンクをつくる。

 ドイツ銀行金融危機以降としては最大のリストラに踏み切る。トレーディング部門の大半を閉鎖し、1万8000任の従業員を切る。そして、740億ユーロの資産を分離売却する。20年来の目標であったウォールストリートのトップ銀行に食い込むという目標はどうなるのであろうか。

 経営不振に苦しむドイツ銀行は、赤字を垂れ流していた株式トレーディング部門を閉鎖し、債券と金利のトレーディングも縮小する。日曜日の午後に発表した。

 このリストラの斧は、投資銀行部門にもっとも激しく振り落とされた。雇用削減は月曜日からロンドンとニューヨークで始まり、3人いる幹部も更迭される。

 同時に、キャピタル・リリース・ユニットと名付けられた、いわゆるバッドバンクも創設する。

 この再編戦略は、ゴールドマン・サックスの主要ライバルになろうという目標の再編を迫るものだ。ドイツ銀行の150周年を前にして、CEOはドイツと欧州の企業顧客と、ドイツ国内のリテールバンクに専念すると述べた。

 銀行再建のために、追加の資本調達は必要としないという。そして、今後2年間は配当なしとなる。

 幹部陣は今後3年間で60億ユーロのコスト削減を目標としている。人員削減後、ドイツ銀行は従業員7万4000人の銀行に生まれ変わる。

 ドイツ銀行は長らく、収益が減少し、コストが高止まりし、クレジットレーティングが下がり続ける悪循環に陥っていた。4月にはコメルツバンクとの統合交渉が失敗し、その圧力が一層高まっていた。

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