曇り。
Fedは難しいかじ取りを迫られている。米中貿易摩擦が激化し、成長率見通しに陰りがみられている。Fedは金利を動かすつもりはないが、債券投資家は経済が一層減速するようにかけており、その結果、利下げを迫られるかもしれない。
もし中国との貿易紛争がすぐに解決しなければ、緩和せずにいる忍耐力が今後数か月のうちに大きな試練を迎えるかもしれない、と指摘されている。
「我々は先行きの潜在的なリスクについて注視していることははっきりさせておきたい」。クラリダ副議長は木曜日、ニューヨークでこう述べた。もし見通しにダウンサイドのリスクが生じれば、より緩和的な政策が出てくるかもしれない、という。
しかし、現状の政策金利は2.25~2.5%と低水準で、前回の景気後退局面ほど利下げの余地があるわけではない。Fedとしては、経済が減速しているという、よりはっきりとしたデータを欲しがっている。
投資は米国のジャンクボンドへの投資を見直し始めている。経済の見通しが変わるに伴い、ハイイールド債ファンドは4週連続で資金流出に苦しんでいる。
木曜日にはペンス副大統領が、米国は梅雨語句からの輸入に対し必要があれば、関税を倍以上にすると述べた。その発言を受けて、米国10年債の金利は5ベーシス低下した。
ハイイールド債の国債に対するスプレッドも拡大し、4.5%に達している。昨年12月に市場が混乱したときの水準に、ジャンク債金利は達していない。
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