快晴。
アマゾンが英国の食事デリバリーのスタートアップ企業に出資した。「デリバロ―」という会社。出資額は5億7500万㌦だという。
デリバロ―にとって、アマゾンは最大の出資者となり、アマゾンのような大企業がこのセクターへ関心を寄せていることが明らかになった。
調達した資金により、ウーバーイーツなどに対抗する。
米国ではドアダッシュという配送会社が資金調達を模索している。資金調達に際しての企業価値は130億ドル近くにのぼる。
デリバル―も今回の資金調達に際し、35億ドルの企業価値と算出された。前回2017年9月の資金調達時には、およそ20億ドルと算出されており、その時と比べると、急激に上昇している。
デリバロ―のバイクは、黒いタクシーや二階建てバスと同様、ロンドンの通りではほぼありふれた風景になっている。ほかの投資家にはTロウ・プライスやフィデリティなどがあるが、アマゾンがそのうちいくらを投資し、企業価値をいくらと算出したのかについては、開示していない。
他の大手投資家は、たとえばソフトバンクがドアダッシュに投資している。
アマゾンは2016年に英国でレストランのデリバリーサービスを始めた。しかし、昨年、そのサービスを閉じた。米国では同様のサービスを20都市で展開している。アマゾンの英国トップは、デリバロ―のようなビジネスに感銘を受けている、と述べている。
しかし、課題は食事の配達ビジネスは大きな収益を生まないことだ。ドライバーを集めることはコストがかかる。そして、レストランの運営者は、配送会社に頼むコストが利益を圧迫しているという。