英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

点火せぬ生産性革命

 産業革命以降、技術革新は企業から企業へ、移っていったものだが、今日そうした現象は起きていないという。
 産業革命にまでさかのぼると、主要なイノベーションは滑らかに企業から企業へ、産業から産業へ移っていった。しかし、今日は成長のこのエンジンは点火していないという証拠が増えている。生産性、通常は時間あたり、あるいは労働者一人あたりの産出量で計測されるものだが、これは財やサービスが生産される効率性のことを指している。この生産性が上昇することは、生活水準を引き上げる長期的に重要なドライバーとなってきた。
 近年エコノミストらが発見したのは、トップ企業はより生産性が高くなっているが、多くの企業はその恩恵を受けていないっ実である。そして、このギャップはますます広がっている。
 生産性における病根は究極的に生活水準を傷つける。そして、トップ企業と残りの企業との間のギャップは所得や富の格差を生んでしまう。
 何がイノベーションの拡散の障害になっているのだろうか。
 一例として記事が挙げているのは、スウェーデンの世界最大の建築会社、シャンスカだ。イケアと協定を結んでいる企業で、住宅建設においてイノベーティブなアイデアを次々と打ち出している。
 https://www.wsj.com/articles/the-problem-with-innovation-the-biggest-companies-are-hogging-all-the-gains-1531680310?mod=hp_lead_pos5