英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ジョン・ボルトンの夢

 曇り。
 長文の記事。FTより。トランプ大統領が開く世界の新秩序。
 米国は同盟国なしに世界を運営できるのか。本質的には、それはトランプ大統領がイランの核についての野望を制限するために結んだ国際合意を、苦痛を与えながら撤退すると決めたことで浮上した問いである。
 米国が単独で一方的に力を行使するということは、ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官が長い間夢見てきた考えである。ボルトン氏は2000年の講演で次のように述べている。もし、国連安全保障理事会を再設計できるのであれば、私なら常任理事国は1か国にするだろう、と。
 現在、ボルトン氏は、国際協力を拒否する姿勢で共通している米国の大統領のために働いている。イラン核合意から手を引くにあたって、トランプ氏はドイツやフランス、英国などの首脳からの個人的なお願いはすべてはねのけている。
 イランに際しての決定は、トランプ政権の攻撃的な一国単独主義のもっとも深刻かつ最新の事例である。これまでパリ協定離脱やイスラエルの大使館移転、中国などへの鉄鋼関税などで騒がしてきた。これらはアメリカファーストという理念だけでは語れない。それは「アメリカのみ」戦略と見える。イラン核合意についての米国の決定に賛同したのは、イスラエルサウジアラビアのみで、同盟国は軒並み反対した。同様に、貿易や気候変動に関する米国の決定は、主要同盟国の支持はまったく得られなかった。
 https://www.ft.com/content/4db98f9e-54fa-11e8-b24e-cad6aa67e23e