英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米中緊張緩和

 晴れ。

 米国と中国は貿易にまつわる緊張を和らげようと取引を模索している。米国はこれ以上関税を引き上げることを一時休止し、中国の経済政策が大きく変化することを、新たな対話で見極めようとしている。

 ここ数週間、米中間では電話で何度も話し合いがもたれている。ブエノスアイレスで開かれるG20では、トランプ氏と習氏のディナーが土曜日に開催される。しかし、この会談で何らかの合意が見いだされるのか、依然として不透明である。

 両国が口にするのは、貿易の「構築物」だ。幅広い意味を持つ言葉で、米国が中国に対処を求める知的財産権の保護や技術移転、政府系企業への補助金などを含む。

 しかし、米国がより具体的に北京に何を求めているのか、はっきりしない。欧州や日本との協議では、米国がとくに自動車への関税を控える代わりに、特定分野で交渉を行うやり方がとられている。たとえば、日本との交渉では、米国が農業分野で妥協を求めない代わりに、自動車分野で米国における雇用と生産を増やすとしている。

 トランプ大統領は妥協するのか否か、相反するメッセージを送っている。最終決定はおそらく、2人の首脳が会談するまでわからない。

 トランプ氏は相反する圧力も受けている。一つは経済アドバイザーのクドロー氏だ。クドロー氏は追加関税は来年の米国経済にダメージを与える、と警告している。それに真っ向からぶつかるのが、右サイドからの批判だ。

 https://www.wsj.com/articles/u-s-china-exploring-deal-to-ease-trade-tensions-1543508589?mod=hp_lead_pos1