英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

束の間のシリア休戦

 晴れ。昨夜はひどい雨だった。

 米国の関税制裁に対し、中国が報復措置に出た。米中間の応酬が続いている。9月24日にその措置が発効する。

 中国政府は火曜日、米国の輸出品に対し、600億ドルの新たな関税を課す計画であると発表した。米国のトランプ大統領がその4倍以上の中国製品に対し、関税を課すとの動きに対する報復措置である。

 中国政府は同時に、報復の連鎖となっている米中間の紛争を緩和するため、二国間協議を計画することにこだわり続けている。

 https://www.wsj.com/articles/chinese-officials-scramble-to-respond-to-trumps-new-tariffs-1537275015?mod=hp_lead_pos2

 シリア情勢をめぐっては、ロシアとイスラエルの角逐が起きている。プーチン大統領は、シリアでロシア軍機が墜落したことについて、悲劇的な事故の連鎖が続いていると述べた。イスラエルに対し、報復するとの脅しを少し緩めた格好だ。

 15人の乗員が乗った軍機が地中海で月曜日の夜、誤って撃ち落された。シリア政府による対空兵器によるものだ。シリア軍はイスラエル軍のジェット戦闘機を標的にしていた。しかし、ロシア防衛省は、イスラエルの無責任で敵対的な行動がこの事故を引き起こしたとして、イスラエルを非難している。

 https://www.ft.com/content/dd868228-bb1e-11e8-94b2-17176fbf93f5

 エコノミストより。シリア情勢について。イドリブ地方で停戦が成立したが、ロシア軍機の墜落に象徴されるように、外国勢力によって戦争が再び激化するリスクが依然として存在している。

 イドリブ地方ではロシア軍機が病院などを破壊している。国連は大規模な人道危機が起きていると警告を発している。

 しかし、いま攻撃が一時休戦となっている。9月17日になって、トルコとロシアが、イドリブでバッファーゾーンを設けることで合意した。アサド政権と反政府軍を分ける。平和を維持するため、トルコとロシアの軍事警察がパトロールする。

 https://www.economist.com/middle-east-and-africa/2018/09/18/russia-defers-one-crisis-in-syria-but-is-embroiled-in-another