英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

キーストーンパイプライン

 晴れ。ひさしぶりの更新。PCの調子が悪い悪い。
 オバマ政権下で禁止されていたキーストーン・石油パイプライン計画が復活しようとしている。インフラ計画全般についても、トランプ政権は幅広く規制緩和を進めようと模索している。環境保護派は強い反発を示している。
 トランプ氏の規制緩和は米国の鉄鋼業界の強化を狙っている。キーストーンパイプライン計画とダコタ・アクセスパイプライン計画は、過去10年間にわたる北アメリカの石油ブームに対応したインフラ投資計画だった。しかし、両方の計画とも激しい反対の声にさらされ、究極的にはオバマ大統領のもとで許可が得られなかった。
 しかし、火曜日にトランプ新大統領がとったアクションは、大統領選挙の最中に約束したさまざまなことを、実際に行動で示す狙いがある。就任と前後して、TPPからの離脱を正式に表明するとともに、オバマケア関連法を緩和する指示を出し始めた。
 こうしたトランプ氏の行動の究極的な衝撃はどの程度のものであるか、まだわからない。パイプライン計画を推し進めるにしても、法的な問題をクリアしたり、他の部署の支持が必要になる。たとえば、ネブラスカ州による計画の認可が必要だ。
 もしキーストーン計画が認可されれば、一日あたり83万バレルの石油がカナダのオイルサンドから送られることになる。
 http://www.wsj.com/articles/trump-set-to-take-action-on-keystone-dakota-pipelines-1485270333
 TPP脱退に関する記事。月曜日に表明されたTPPからの離脱表明は、米国の政治的空白を作り出す。11月の選挙後、議会首脳とオバマ政権はそのようなシグナルを送っており、月曜日のトランプ氏の行動は象徴的なものだ。
 しかし、その象徴主義的な行動は、他国にとって、米国との交渉のテーブルにつかなければ、高い関税をかけられるという潜在的な可能性に直面させる。
 この突然の行動は、米国の伝統的な経済的、政治的同盟国の全てに対し、これまでの約束などがすべて再評価、再交渉の対象となり、場合によってはすべて反対の結果になる可能性があることを示している。
 http://www.wsj.com/articles/trump-withdraws-u-s-from-trans-pacific-partnership-1485191020