英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fedの苦悩

 曇り。昨夜は激しい雨。
 米国では共和党大会が開催されており、トランプ氏が正式に大統領候補に指名された。一部の議員は最後の最後までトランプ氏の指名を遅らせようと試みたが、叶わなかった。これで共和党内の争いに決着がついた。
 http://www.wsj.com/articles/republican-national-convention-nominates-donald-trump-ending-dramatic-primary-season-1468970034
 Fed幹部から年内の利上げが可能であるとの自信が出てきた。経済指標がしっかりしているのなら、9月の利上げの可能性がある。ブレグジット問題が少し落ち着き、利上げの雰囲気が出てきた。Hilsenrath記者らによる報告である。
 ただし、今月26日、27日の会合では利上げの可能性はほとんどない。しかし、7月会合後の声明文には、経済は堅固な足取りを続けているとの文言が出てくる可能性がある。次の会合以降の利上げに向けた地慣らしだ。こうしたメッセージは先物市場の関心を集めている。 
 メッセージを発している幹部の一人がアトランタ連銀のロックハート総裁。中間派というポジションの幹部だが、先週報道陣に対し、Fedは年内は利上げしない可能性が高いと述べたあと、2回利上げする可能性は排除しない、と付け加えた。
 幹部らは来週のFOMCにおいて、利上げの時期に関するシグナルを送りたくないと思っている。見通しについて依然不確実な部分が残っているからだ。加えて、7月会合から9月会合の間隔は8週間あり、その間に2回の雇用統計とその他の経済指標の発表がある。
 http://www.wsj.com/articles/fed-officials-gain-confidence-they-can-raise-rates-this-year-1468922401
 IMFは世界経済の見通しを下方修正した。今年の世界経済成長を0・1%ポイント引き下げ、3・1%とした。2015年と同じペースとなる。
 http://www.wsj.com/articles/imf-cuts-2016-global-economic-growth-outlook-after-brexit-vote-1468933200
 Duy教授。Fedが利上げができない、あるいはすべきでない理由について。
 http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-07-19/why-the-fed-can-t-and-shouldn-t-raise-interest-rates