曇り。
で、FOMCである。政策金利は据え置き、今後の見通しについて下方修正した。経済成長が減速し、インフレ率も低下していることが中央銀行としては利上げペースの再考を迫られた格好だ。
水曜日の動きは、イエレン議長が6月か7月に利上げすると言ったわずか数週間前からの劇的な変化を印象づけている。しかし今回、イエレン議長は中央銀行の不確実性を強調した。
会合後の記者会見でイエレン議長は「利上げのタイムテーブルを特定できない」と述べた。長期的に金利がどのように向かうのか、不確実性がある、と付け加えた。
この不確実性は3月の利上げ見通しと大きく変わっていないことからもうかがえる。Fed幹部らは依然として今後3年間は年率2パーセント近い経済成長を予想している。
比較的安定した経済の見通しとより低い金利見通しの組み合わせが意味するのは、経済はもはや高い金利に耐えられなくなっているという結論だ。すなわち、凡庸な成長と低インフレの時代が想定されている。
今回の決定は全会一致だった。3月と4月のFOMCで利上げを主張したカンザスシティ連銀のジョージ総裁は、今回は大勢に従った。
http://www.wsj.com/articles/fed-leaves-policy-rate-unchanged-lowers-outlook-for-increases-1466013979