今日の日本株市場は大波乱の日となった。グローバルな株式市場は堅調に推移したが、日本市場のみ5・4パーセントも下げた。
ただ、株価急落の理由はいまひとつはっきりしない。世界経済の成長について、先行き不安が広がっているという漠然としたものだ。為替相場も円高が大きく進行した。
フランス系のアセットマネージャーは昨年、グローバル株式の配分を減らし、米国債へ振り替えた。
セクター別にみると、銀行株も下落している。不良債権と幅広い危機により収益性が落ちるのではないかという懸念からだ。年初来25パーセントも下落している。
http://www.wsj.com/articles/global-markets-down-as-equities-selloff-continues-1455009605
東京市場を受けて始まった欧州市場。トレーダーたちの怒りは銀行セクターに向かった。この記事によると、米国の大統領選も今回の大規模な売りの原因のひとつとして挙げられている。
特に欧州系の銀行について、投資家はCoCos債のクーポンを払えないのではないかと疑問符を投げかけている。
中でも投資家の不安の焦点になっているのがドイツバンクだ。ドイツ銀行の株価は月曜日、1992年以来で最低水準に沈んだ。CDSはユーロ危機以来の高水準をつけている。投資家たちはドイツ銀行は資本調達が必要ではないかと推測している。
欧州の銀行の収益が落ち込み、クレジットクランチの恐怖が浮上しているのだ。
一方、ドル円相場は115円の壁をあっさり突破した。日銀がマイナス金利政策を導入したことも忘れ去られたような円高の進行ぶりだ。
日本国債10年物の金利は初めてマイナス0・01パーセントをつけた。
次の注目はイエレン議長が議会証言で何をしゃべるか。水曜日である。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f0ab8ed0-ceda-11e5-92a1-c5e23ef99c77.html#axzz3zcwlm8kh