英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

9月利上げ説の後退

 晴れ。涼しい朝。
 米国株はリバウンド。ダウ平均株価は619ポイント、3・95%の上昇。過去4年間で最大の戻りだ。底値が見えたとみて、投資家が買いに走ったか。
 http://www.wsj.com/articles/global-stocks-struggle-to-shrug-off-china-fears-1440574924 
 ニューヨークFedのダドリー総裁。9月の利上げ説が後退した、と述べている。年内の利上げ説を捨てたわけではないが、データをみたいと述べた。海外発の不確実性がやはり金融政策に影響を及ぼしている。
 発言は、ニューヨーク連銀の地域経済に関するブリーフィングの際に記者とやり取りされたもの。国際的な動きが米国の経済成長にとってダウンサイドのリスクを高めている、と述べた。
 株式市場の動きが実態経済に影響するには、その動きが永続する必要があり、短期的なボラティリティはあまり大きな意味がない、という。もっともである。
 http://www.wsj.com/articles/feds-dudley-says-new-york-economy-is-a-bright-spot-1440597601
 ダドリー発言をDuy教授も取り上げている。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/08/fed-watch-dudley-puts-the-kibosh-on-september.html
 一方、原油価格は下落基調が続いている。米国の在庫統計が示すのは、ガソリン需要の減少と記録的な原油・石油製品在庫の積みあがりだ。それを受けて、10月引渡しの原油先物相場は38・6ドルまで下落した。
 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-tread-water-ahead-of-key-u-s-crude-data-1440586157
 投資家はオイルメジャーの配当政策を気にかけている。原油価格の下落が欧州のエネルギーグループの配当を減らすのではないかとの懸念が浮上。その結果、株価が下がり、逆に配当利回りが上昇している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/230c2ee4-4b40-11e5-b558-8a9722977189.html?siteedition=intl#axzz3jxdCQVsy