英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米住宅市場

 QE3が富の不平等をより拡大するかもしれない、という指摘。MBSの購入は、投資家をより豊かにし、わずかな貯蓄しかない人にペナルティを与えるような効果をもたらしうるからだ。将来インフレが起きれば、低所得者には購買力の低下という形で悪影響が及ぶことになる。
 http://blogs.wsj.com/economics/2012/09/21/fed-action-may-widen-wealth-gap/
 貧困や不平等は、考えられているほど悪いものではない。何とも刺激的なタイトルだ。統計によると、4600万人、15%の米国人が貧困層であるとされている。
 根拠は、統計は各種の社会保障給付や税額控除を考慮に入れていない、というものだ。
 http://www.bloomberg.com/news/2012-09-20/poverty-inequality-aren-t-as-bad-as-you-think-view.html
 一方、米国の住宅市場は回復の芽生えが徐々に力強いものになりつつある。好材料の一つが2か月連続で増加した住宅販売。住宅着工はまだ少し力強さに欠ける。住宅ローンの申し込みは減少しているが、リファイナンスの申し込みは増えている。
 Fedの緩和でMBS金利は低下しているが、住宅ローンの審査はまだきつい。金利低下がどこまで住宅市場の回復を後押しするか、効果の見極めが必要になる。
 http://ftalphaville.ft.com/blog/2012/09/21/1172891/us-housing-update-2/