英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

デッドライン

 今日は暑いくらいの天候だ。
 日曜日に行われたメルケル首相とサルコジ大統領の会談。10月待つというデッドラインを区切って、包括的なユーロ圏安定化の政策パッケージを打ち出すことで合意した。この中には、欧州銀行に対する資本増強策も盛り込まれる。
 銀行の資本増強をするとして、問題は誰がどのようにして、その資金を捻出するのかだ。ドイツの野党社会民主党のガブリエル党首は、資本注入より国有化が望ましい、としている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c3beacac-f29a-11e0-931e-00144feab49a.html#axzz1aILKNIPR
 デクシア解体が決まった。ベルギー国内のリテール網は、ベルギー政府が国有化する。1000億ユーロに達する債券ポートフォリオを減らすため、資産売却も継続する。 
 デクシアが特化する地方自治体向け融資業務はフランスとベルギーに分割される。 
 ベルギーの財務大臣は、国有化より民間資本による銀行運営の方が望ましい、と述べている。2008年にベルギーがフォルティスをBNPパリバに売却した経験からだ。
 一方、フランスでは、デクシアの業務を郵政銀行とSWFと組んで行わせる予定。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/2f20d98e-f26e-11e0-931e-00144feab49a.html#axzz1aLJMnch6
 アジアや中東の中央銀行SWFは、ファニーメイとフレディーマックへの投資に関する不安が高まっている。記事の中で、日銀の名前も挙げられている。
 ある調査によれば、ブラジル、ロシア、インド、中国の中央銀行はGSE債への投資を減らしているという。2008年以前のピーク時には40から50%を占めていた購入額も、いまは10〜20%に過ぎないという。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1de57e0e-f22d-11e0-b439-00144feab49a.html#axzz1aKnAedaT