英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ノーベル受賞者の教え

 欧州危機の当面の焦点は、次の首脳会議の開催時期だ。テーマは、ギリシャ支援を最終決定することと、欧州域内銀行への資本注入について新たな戦略を立てることだ。
 10月23日に会議を開催し、包括的な戦略を決定する。http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8356eb1a-f340-11e0-8383-00144feab49a.html#axzz1aLJMnch6
 短期の資金繰りが苦しくなって分割に追い込まれたデクシアに続き、オーストリアのエルステ銀行も評価損に苦しんでいる。オーストリア政府から受けた12億ユーロの資金支援の返済を少なくとも1年間延期すると述べたことから、憶測に火がついた。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3d0808a0-f319-11e0-8383-00144feab49a.html#axzz1aLJMnch6
 ノーベル経済学賞が決まった。
 http://www.bloomberg.com/news/2011-10-10/nobel-winners-saved-macroeconomics-after-keynes-edward-glaeser.html
 受賞者について、こんなコメントが。金融政策における「期待」の役割について。具体的にはインフレターゲット政策や時間軸政策を説明している。たとえば、シカゴ連銀のエバンズ総裁のスピーチによると、高いインフレ率をターゲットにした政策をFedが採用すれば、期待が調整されて、賃金の増加や貸し出しを刺激し、需要増加につながる。ただし、短期では効果は限定的だ。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2011/10/10/what-today%e2%80%99s-nobel-prizewinners-tell-us-about-monetary-policy/#axzz1aTkthzIz
 ECBのトリシェ総裁は、EU議会で発言し、欧州大手銀行のドル調達と、外貨で借り入れを起こしている家計の問題を指摘した。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/72b37e2e-f3ed-11e0-b221-00144feab49a.html#axzz1aLJMnch6
 米国はリセッションを避けることができるのだろうか。想定以上に良かった7日発表の雇用統計を受け、第3四半期の成長率予測が引き上げられた。2%予想だったのが、2.5%を予想する声が出ており、第2四半期の1.3%成長の二倍となっている。
 http://www.bloomberg.com/news/2011-10-09/no-recession-for-u-s-as-economists-improve-forecasts-to-weakest-expansion.html