英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

中国株式市場の低迷

 薄曇り。

 習近平氏は市場の支持を取り戻せるのか。不動産危機が中国経済をデフレの淵に引きずり込もうとしており、習氏の信認が遠のきつつある。

 今年に入り、米中の株式市場は対照的な動きをみせている。中国株が下落する一方、米国のS&P500指数は茜を更新した。中国と香港市場は1月だけで、1.5兆ドルを失った。中国の個人投資家ソーシャルメディア上で不満を爆発させている。

 市場の低迷があまりにひどいので、2月6日、習氏はこう述べた。中国の証券監視委員会のトップの首を挿げ替える、と。

 少し引いて、より大きな絵柄をみてみよう。中国と香港の株式時価総額は2021年のピークと比べ、7兆ドル近く減少した。およそ35%相当である。一方、同期間に米国株は14%上昇し、インド株に至っては6割も上昇した。

 この現象は根本的なところに問題がある。かつて、中国経済にとって、中国政府は頼りになる先導者であった。しかし、今やこの信頼が失われている。

 https://www.economist.com/leaders/2024/02/08/can-xi-jinping-win-back-the-markets