英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

権威主義者たちの行進

 権威主義者たちが大手を振って行進している。彼らによると、普遍的価値は新手の帝国主義であるという。

 ベルリンの壁が1989年に崩壊し、経済的に反映するほど自由や寛容の精神が促進されるという約束を持ちこたえさせることになった。不幸なことに、この期待は失望に終わった。今週のエコノミスト誌の分析によると、社会的な姿勢に関する世界調査を行ったところ、こうした前提がいかにナイーブなものかがわかった。

 世界は確かに豊かになっている。2019年までの30年間をみると、世界の生産は4倍に膨らんだ。極端な貧困ラインで生活していた20憶人の人々のおよそ7割が貧困を脱することができた。しかし、個人の自由や寛容は、ばらばらに展開している。

 ロシアやジョージアのような国ではますます不寛容になっている。しかし、その代わりに伝統的な宗教的価値が人々を厳しく律している。同時にイスラム諸国やギリシャ正教会の国々では、高齢者よりも若者のほうが個人主義的でも世俗的でもない、という結果が出ている。

 https://www.economist.com/leaders/2023/08/10/authoritarians-are-on-the-march