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ウクライナによるロシア軍艦攻撃の波紋

 ウクライナ軍はロシアの軍艦を攻撃した。ドローンによるインフラと軍施設への攻撃だったが、ロシア側は被害を小さく見せようとしている。

 ウクライナ軍は石油輸出のためのインフラ設備を初めて攻撃した。ドローンを使い、ロシアの海軍軍艦にダメージを与えた。ロシアのクリミア東部における重要な海軍と石油輸出設備であるノボロシスク港を攻撃した。

 ソーシャルメディアに投稿された動画によると、海軍軍艦が傾いている様子が映っている。ウクライナ軍からばらばらに公表された動画では、夜間に軍艦に近づくにつれ、ドローンがのぼっていく様子も映っている。

 今回の攻撃は、ロシア側がここ数週間、ウクライナの小麦輸出施設を攻撃していることに伴うものだ。お互いの輸出に伴う収入を攻撃対象とし、報復が激化していることを物語っている。

 ロシアは国連が仲介した穀物輸出合意から脱退した後、再びウクライナ側の港を封鎖する動きに出ている。

 米国はウクライナがロシア領土を攻撃することについて、幅広い観点で認めているが、今回の攻撃についてはホワイトハウスだけでなく、ほかの西側諸国も関心を寄せている。

 米国は世界経済への影響を避けるため、ロシア産原油が市場に出てくるのを認めている。今回攻撃された港は、一日あたり約60万ばれるの原油を輸出している。カザフスタンにとっても、120万バレルの原油カスピ海パイプラインコンソーシアムを通じて輸出する主要拠点となっている。

 そのCPCにはアメリカのシェブロンも出資している。今回のウクライナ側の攻撃により、パイプラインに損傷はなかったという。

 しかし、ロシア産原油の供給を減らすようなリスクを冒すことについて、ホワイトハウスはそれがどんなものであれ、歓迎しないであろうとCIAの元アナリストは分析している。

 原油価格は過去1か月間で15%も上昇している。原油価格は1バレル85ドル近くに到達している。

 ウクライナの安全保障サービス部門は金曜日になり、ロシアが大規模な偽旗作戦を展開しようと準備している情報があると述べた。具体的になベラルーシの製油所を攻撃することで、ベラルーシ政府をウクライナ戦争に引き込もうという狙いである。

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