英字紙ウォッチング

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イングランド銀行の利上げ

 曇り。

 イングランド銀行は0.5%ポイントの利上げを決めた。スナク首相は中央銀行の決定を支持し、インフレ抑制のため、財政政策のグリップを厳しく引き締め続けることも約束した。財政政策と金融政策両面でインフレ抑制を目指す。

 今回の利上げによって政策金利は5%に上昇した。0.5%ポイント利上げはサプライズであった。英国のインフレ率は5月に8.7%に達している。保守党の主張する減税はインフレに火をつけかねないとして、財政緊縮を続ける考えを示した。

 スナク首相は、減税を明日にでもしたいかというとイエスだが、お金を借りてそうするのは責任あるやり方とは言えない、と述べた。ベイリー総裁も、リセッションを決して望んでいるわけではないが、インフレを目標に抑えるために、必要なことは何でもすると述べた。

 利上げは7対2で可決された。

 https://www.ft.com/content/1b6efb82-99b7-4b06-b2b6-f2999dfd3df9

 米国債は木曜日、売りの圧力にさらされた。パウエル議長はインフレ率を2%に抑えるため、さらなる利上げが必要になるだろうと示唆したためだ。

 2年債利回りは4.8%に上昇した。3月以降でもっとも高い水準である。10年国債利回りも上昇し、3.8%をつけている。

 こうした動きになっているのは、Fedのパウエル議長が上院の銀行委員会において、中央銀行はあと2回の0.25%幅利上げが年末までにありうる、と述べたからだ。先週のFOMCでは、Fed政策金利を据え置いた。

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