雨。
クレディスイスの救済にブラックロックが乗り出そうとしている。米国の投資の巨人はスイスの銀行の一部を獲得すべく、計画を練っている。
クレディスイスをめぐっては現在、ライバルであるUBSによる買収が計画されている。ブラックロックはいくつもの選択肢を評価し、潜在的な他の投資家と話し合いをしているようだ。
しかし、土曜日になり、ブラックロックはクレディスイスによる一部あるいはすべての買収計画に傘下していない、とコメントした。しかし、関係者によると、ラリー・フィンク会長がこのクレディスイス獲得に乗り気なのだという。フィンク氏はかつて、ファーストボストンで働いていたことがある。ファーストボストンはクレディスイスの投資銀行ビジネスである。
ブラックロックはこれまで長らく、クレディスイスの最大の投資銀行の顧客だった。とくに債券トレーディングでは大口顧客だった。
仮にブラックロックが買収する場合、欧州と米国それぞれで規制上の大きなハードルがいくつも立ちはだかることになる。
スイス国立銀行などはスイス方式の解決を望んでいる。SNBとFinmaは金曜日、クレディスイスとUBSの交渉を支持する考えを示した。
https://www.ft.com/content/6319e205-d688-4521-b048-8d69a2c40847
シリコンバレー銀行の話題が世界的な銀行危機に膨らもうとしている。3月の損失が大きくなるような情勢となり、規制当局はクレディスイスの救済に焦点を当てるべく、話し合っている。
コロナ危機以降としては最大の株価下落となっている。投資家は銀行株下落により5000億ドルの損失を被った。金融ショックは今週、シリコンバレー銀行の経営破綻に端を発し、世界の金融市場に広がった。米国や欧州、日本の銀行株は時価総額で4590億ドルも失った。
もっとも打撃が大きかったのが米国だ。銀行株指数は18%落ち込んだ。欧州の銀行株指数は15%、日本も9%ダウンとなった。
金融システム危機を抑えようとする試みは一部しか成功していない。カリフォルニアのファーストリパブリック銀行の株価は25%以上も下落した。クレディスイスの株価も8%下落した。
不安定な市場の動きは、比較的強固とみられる銀行も気づ漬けている。2年債の利回りが低下し、そのペースが1987年以来の動きだったからだ。ゴールドマンサックスはトレーディングにより、2億ドルを失った。
世界の規制当局は金曜夜に恐怖を沈める方策を話し合った。議論の焦点はクレディスイスの救済策になっている。
https://www.ft.com/content/608cd08d-97f9-486d-84f5-b01d57ec3471