英字紙ウォッチング

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クレディ・スイスのその後

 曇り。

 クレディ・スイスは資本調達のために、スイス国内の事業を売却する準備に入った。戦略を大胆に変革し、雇用もカットすることを迫られている。

 今回のリストラの狙いはおよそ45億スイスフランに相当する資本の穴を埋めることが狙いだ。2週間も経たないうちに経営陣は大胆な戦略的再生策をプレゼンする予定だ。幹部らは大規模な雇用削減の詰めを急いでいる。5万人のグループ従業員のうち、約6000人が対象になりそうだ。

 今年の夏、ケーナ―氏がCEOに任命され、トラブル続きの投資銀行部門を切り離し、15億スイスフラン相当のコスト削減を求められている。スキャンダルがt月、株価は歴史的な安値に沈んでいる。

 大半の関心は投資銀行部門の売却に絞られている。同時に経営陣としてはスイス国内のビジネスの売却も検討している。

 クレディ・スイスは同時にランドマークと言える不動産の売却も検討している。2世紀に及ぶチューリッヒにあるサボイホテルである。このホテルは同社の本部に面している。

 売却の検討対象外なのが、アセットマネジメント部門とプライベートバンク部門である。

 https://www.ft.com/content/12f4b647-a3a8-45a3-96cf-0f146c31a136

 イギリス国債市場の混乱。イングランド銀行国債買い入れを終了するのを前に、英国のMMFに資金が集まっている。530億ポンドもの資金である。英国の年金基金が防衛策を強めているためだ。

 年金基金流動性危機を回避するために現金確保に走っている。年金基金としては、素早く現金にアクセスできるスキームを作っておく必要がある。

 多くの基金が採用するLDI戦略の主要プレーヤーはブラックロックである。ラリー・フィンク氏は木曜日、多くの商品で債券が市場は少し正常化に移りつつあると述べた。

 https://www.ft.com/content/a7bc72a6-ebe7-4cce-96c9-d5986a5793e4