円安が止まらない。イギリスと並び、スーパーマリオの国が新たな市場の材料となっている。
ドル円は150円を突破し、1990年以来の水準となった。当局による介入努力にもかかわらずだ。今年に入り、円はすでに23パーセント安くなっている。イギリス中央銀行と違い、日銀ははっきりとした消火力を持っている。
しかし、日銀の金融政策の方向性はFedと正反対であり、強風の中で笛を吹くようなものである。当然のことながら、日米の2年債の金利差は拡大する一方となる。
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Fedは0.75%利上げの準備をしており、今後はその幅についての議論も始めている。インフレ抑制のためには0.75%より大きい幅の利上げもありうる。
11月1~2日に開かれるFOMCにおいて、Fedは0.75%の利上げに向かって爆走している。同時に12月会合の利上げ幅をどのように伝えるのか、その計画についても議論になりそうだ。
今月初め、ウォーラー理事は、我々は次回会合で引き締めペースについて思慮深く議論することになるだろうと述べた。幾人かの幹部は利上げペースの減速を示唆している。来年早々には利上げを注視し、経済減速の程度をみるのだという。
彼らの関心は、不必要に急速な経済の減速リスクである。一方、高インフレがより持続するのか、さらには幅広いのか、注視する必要があるという考えだ。