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ドネツク地方の戦闘激化

 晴れ。

 ウクライナ情勢。ゼレンスキー大統領は市民に対し、ドネツク地方から避難することを求めている。戦闘が激化している。

 ドネツク地方はウクライナ東部地方で、ロシアの攻勢が続いているため、大統領が市民に避難するよう呼びかけている。毎日夜に行われる動画演説で、ゼレンスキー大統領は数十万人の人々がこの工業地帯に住んでいると述べた。そして、この地域でもっとも激しい戦闘が発生しつつあると警告している。

 ウクライナ国民に対し、ゼレンスキー大統領はドネツク地方から避難することが必要になっている。そうすれば、殺される人々が少なくて済む、と述べた。

 モスクワ政府はドンバス地方全体を占領しようと試みている。この地域はドネツク州とルハンスク州からなる。現在、ロシア軍はルハンスク州すべてを占領している。UNHCRによると、ロシアの攻撃が始まって以降、ウクライナの市民は5200人以上が殺害されたという。同時に、それ以上の人々が市民居住地域に対するロシア軍の空爆によって殺されている。

 モスクワ政府は3月後半以降、戦闘の中心を東部ウクライナに再集中させている。首都キエフの奪取に失敗し、ドンバス地方に戦力を集中させている。

 一方、ウクライナ軍はゆっくりとながら、南部地域の回復に成功している。ワシントンを拠点とするISWによると、6月はウクライナ軍はロシア軍の侵攻以前と比べ、奪取された領土の回復を実現できているという。

 2014年に選挙されたクリミア半島において、ロシアのセバストポリ知事は日曜日、ドローンが黒海の艦隊司令部を攻撃したという。この攻撃は未確認だが、ウクライナの地方政府幹部は関与を否定している。

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