英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

タカ派に転じたECB

 曇り。

 ECBが利上げに踏み切る。インフレ率が高騰し、タカ派姿勢に転じる。ほぼ10年ぶりの利上げとなる。9月には利上げのペースが加速する可能性も示唆した。

 木曜日の記者会見でラガルド総裁は、ECBの動きが小さすぎてインフレの高騰を招いたと述べた。9月までに利上げに踏み切ると表明した。マーケットを驚かせたのは、9月に0.5%の利上げもありうると述べたことだ。7月は0.25%の利上げを行う。

 ECBを批判する人は、インフレ率が8.1%まで上昇するまで眠っていた、という。ECBの今回の表明により、Fedイングランド銀行に続き、利上げ路線に戻ることになる。現在、マイナス金利を続けているのは日本銀行とスイスのみとなる。

 ラガルド総裁やチーフエコノミストのレーン氏は従前から、7月と9月は0.25%の利上げが標準である、と述べていた。しかし、今回ラガルド氏はインフレリスクはより上方に修正されていると述べた。

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