ロシアの盗まれた未来。ドイツの元外相のフィッシャー氏による論考である。
ロシアによるウクライナ侵攻は、同国の独立に対する挑戦というだけでなく、欧州の幅広いシステムに対する挑戦でもある。これはヒトラー時代以降、起きたことのない出来事である。
ロシアのプーチン大統領は彼の選択を行った。ウクライナに戦争をもたらした。これは欧州にとっても分水嶺となる出来事である。
1990年代のバルカン戦争以降初めて、欧州大陸は市街地の空爆と戦車による蹂躙に見舞われた。しかも、今回は核兵器を持つ大国による蹂躙である。