晴れ。
アマゾンの成長が労働力不足とコスト上昇により、阻害されている。
スタッフの不足と物流帝国を維持するコストの上昇により、アマゾンの利益成長スピードが鈍っている。
フルフィルメントと呼ばれる作業部門でスタッフの不足が生じ、在庫不足となっている。休暇シーズン入りし、コスト上昇もみられている。
第3四半期の業績の制約となったのが、労働力だった。これは倉庫スペースや充填作業など、通常の時期であれば制約条件となるものとは異なった要因である。
よりスタッフが充実した地域にものを動かす必要は継続的な問題になりつつある。米国内では労働力をめぐる確保競争が激しさを増しており、アマゾンのCFOは我々のシェア以上の労働力を活用できている、と述べた。だが、それは高い代償を支払うものだった。第3四半期は追加で20億ドルの費用がかかっている。
20億ドルの内訳は、10億ドルがインフレ圧力によるものだ。それは一義的には賃金や追加給の上昇によるものである。そして残りのコストは生産性の低下や破壊によるものだ。
休暇シーズンを含む第4四半期について、この追加コストは40億ドルになると見込んでいる。
金融界はアマゾンの収益について失望を隠せない。昨年同期比で第3四半期の売上高は15%の上昇にとどまった。これは2015年以来でもっとも低い水準である。
純利益も半分に落ち込んだ。アマゾンの株価は午後の最初の取引で5%以上下落した。
アマゾンが発表した今期見通しによると、今年の残りもさえない収益と成長が続くという。
https://www.ft.com/content/8ff4f9f3-7e55-4ac4-a000-c04294a0c338