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投資銀行ブーム

 曇り。

 シティグループモルガン・スタンレーが、M&Aブームで高収益を上げている。バンカメもM&Aブームの恩恵を得ているようだ。低金利と融資への需要の低さによって逆風を受けていたウォールストリートの金融機関だが、M&Aに伴う収益が相殺している。

 第3四半期の決算をみると、シティグループモルガンスタンレーが追い風を受けている。

 木曜日にモルガンが公表した決算によると、投資銀行部門の収益は28.5億ドル。前年同期比で67%増加した。アナリスト予想も上回った。業績好調の理由は、アドバイザリー手数料の増加だ。

 ライバルであるJPモルガンチェースの収益も52%増加した。

 M&Aの手数料ビジネスは、取引高が増大し、記録的な伸びとなっている。コロナ初年度となった2020年は、市場全体が大きく変動した。第4四半期も顧客の動きは引き続き活発で、業績好調が続くと見込まれている。

 シティグループの場合、フィクストインカム部門が平常化し、通常のビジネスは2%の減速となっている。オーストラリアの消費者向け銀行ビジネスが落ち込み、グループ全体では3%の収益の伸びだ。

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