英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツはジャマイカ連立

 晴れ。

 ドイツのメルケル首相率いる大連立が地方選挙の敗北で揺らいでいる。ヘッセン州の地方選挙が行われ、与党のCDUが敗北した。社会民主党との大連立が揺らいでいる。

 ヘッセン州の選挙は社会民主党にとっても打撃となった。ヘッセン州における同党の獲得票率は前回2013年の選挙と比べて3分の1も落ち込んだ。CDUは28パーセントを得票して第一党であり続けているが、欧州政治の多極化傾向がドイツでもはっきりしている。 

 極右のAfDは16パーセントを獲得した。

 今回の結果はベルリンにおいて、大連立政権を揺らすような事態となっている。SPD内部では、これ以上議席を減らすのを避けるには、メルケル首相から距離をとることだという議論が出ている。ドイツのテレビ局によると、CDUは28パーセント、SPDは20パーセント、緑の党は19パーセントの獲得が予想されている。

 ヘッセン州において、与党CDUは緑の党と連立を組んできた。しかし、今後は自由民主党の支持が必要になるかもしれない。これはジャマイカの国旗のように、3つの色が連立する必要ある「ジャマイカ連立」の時代かもしれない。

 https://www.ft.com/content/5690803e-dad6-11e8-9f04-38d397e6661c