快晴。
アセットマネージャーらは、インフレ対策を施したポートフォリオの構築に努めている。
大手資産運用会社のマネージャーらは、インフレが再びやってくる兆候に不安を募らせている。過去に高いインフレ率だった時期は、株式や債券投資にとって実質リターンの大きな重しになっていた。過去10年間はインフレ圧力が小さかったため、そうした懸念をする必要はなかった。
しかし、インフレ率が再び上昇するとの見通しが浮上している。政府の支出が増加し、中央銀行による流動性が急増しているからだ。
アセットマネージャーらはこのところ、顧客からインフレリスクに関する質問攻めに遭っている。そして、インフレリスクに強いポートフォリオを構築しようと急ぎ動き出している。機関投資家の間でインフレリスクへの関心が急浮上しているのだ。
昨年10月にIMFが出した見通しによると、先進諸国における平均的なインフレ率見通しは年率で1.6%になるとしている。これは2020年の0.8%の2倍である。一方、シティグループの予想によると、今年のインフレ率は2.3%になるという。
特にこのところ、商品市場において価格が急上昇している。これがインフレ圧力を強めている。
ブレント原油は現在、1バレル60ドルをつけている。銅の価格も上昇し、1トンあtり8400ドルを超えている。
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