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スティープ化するイールドカーブ

 快晴。

 イールドカーブのスティープ化が進んでいる。財政刺激策への期待が高まり、2015年以来の水準になっている。投資家はより力強い経済成長と、より高いインフレ率を見込んでいる。

 米国債の30年ものが売られている。その結果、米国の債券利回りカーブの傾きが急になっている。この傾きは5年ぶりの水準となっている。

 投資家が言うには、バイデン政権による追加の経済対策への期待が高まっているからだ。それとともに、世界経済の力強い成長とワクチン接種のペースが加速することも見込んでいる。

 30年債と5年債の利回り格差は147ベーシスポイントまで拡大した。これは2015年10月以来の格差である。10年債と2年債の利回り格差も同様に拡大している。インフレ期待が高まっていることを反映している。

 市場で計測されるインフレ期待は、今年に入ってから上昇している。ジョージア州民主党が勝利し、バイデン大統領に経済刺激策を打ち出す余裕を与えたからだ。

 物価連動債から算出されるインフレ率は2.18%に上昇した。投資家の一部にはバイデン政権による1.9兆ドルにおよぶ財政刺激策提案がすべて実現しないとみる向きもあるが、いずれにせよ、追加の刺激策が打ち出され、経済を押し上げるとエコノミストらはみている。

 仮に追加の財政刺激策がなくても、今年のアメリカの成長率は5%が見込まれている。もしワクチン接種がうまくいかなければ、こうした経済成長の前提を打ち砕くかもしれない。同時に、長期の米国債の利回りを押し下げる可能性もある。

 当面の天井は10年債で1.2%という水準である。

 https://www.ft.com/content/28165821-ff95-4adc-893a-df1d06351426