英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米労働市場の回復はどこまで急速か

 欧州の銀行が米国のリテール市場を攻略しようと奮闘している。

 https://www.ft.com/content/c6a77b36-db55-43a2-b280-2ec215cb8f92

 米国の労働市場の回復はどれほど急速になるだろうか。エコノミストより。長期の失業率は依然として高いままであるが、ペントアップ需要がそれをいやすかもしれない。

 世界経済が2021年に直面するおそらくもっとも大きな問いは、米国の労働市場がどれほど早く回復するかだろう。楽観主義者であれば、コロナウイルスの第1波が襲った後、失業率が急速に低下したことを指摘するかもしれない。4月に15%近くあった失業率は、11月には6.7%まで低下した。

 一方、悲観主義者は長期の失業が依然として上昇していることに目を向けるだろう。ここでいう長期失業者は6カ月以上、職がに人々のことだ。この数値は2月の0.7%が足元では2.5%まで上昇している。

 平均的に言って、失業が長期にわたればわたるほど、仕事を見つけるのが難しくなる。ソファに座る時間が長引くほど、人々のスキルは退化していく。

 こうした爪痕は今回、どれほど深いものなのか。2020年に失業率は急速に低下した。それは一時解雇された労働者の多くが、夏か秋までには仕事に呼び戻されたからだ。失業の3分の1はサービスセクターで説明できる。ウェイターやバーのスタッフなどが主だとみられる20歳から24歳までの雇用は、約80%が回復した。

 だが、長期失業の実像はそれほどバラ色のものではない。多くは一時的なレイオフだと答えているが、依然として職に復帰できていない。

 https://www.economist.com/finance-and-economics/2020/12/29/how-quickly-will-americas-labour-market-recover