晴れ。
イエレン新財務長官は何を任務とすべきか。彼女のソフトパワーを生かしていくだろう。
4年前、イエレン氏がまだFed議長の職にあったとき、ボストン連銀でスピーチを行った。Fed議長は通常、2種類のスピーチを行う。実質的に何もいわないか、注意深く金融市場に対してガイダンスを行うかだ。ボストンの場合、イエレン氏はこのFed議長としての通例を逸脱するスピーチを行った。米国のマクロエコノミストらに対し、彼女が何を気にかけているのか、説明したのだ。
新政権の財務長官に予定されているイエレン氏はおそらく、バイデン新大統領に対して歳出についてのアドバイスを行うが、決定は議会とホワイトハウスにゆだねるだろう。
その代わりにイエレン氏は、経済的な制裁措置と金融機関への監督機能をそのポートフォリオに加える。税制と金融規制を使うことができることになる。さらに、財務相らと話し合う外交官としてふるまうことになる。
つまり、イエレン氏は過小評価されているアメリカのソフトパワーを使うことになる。ワシントンにおいて、マクロエコノミストに相談することなしに政策を決めることはできない。
https://www.ft.com/content/12e7d8f9-64e3-4b48-9bb2-10f117818798
米国株が高値を更新した後、世界の株価は一服した。米国や欧州の株式市場は下落した。米国で失業率のデータが失望させる内容だったことを受け、世界株価は一服した。米国経済の状態に対する警報が出始めている。
S&P500指数は火曜日に高値を更新したが、その後、0.2%安で引けた。失業保険の給付件数が予想以上に急増したからだ。
FOMCの議事要旨も公表された。Fedは緩和的な姿勢を続け、緩和的ではないとみられることに非常に注意を払っていると受け止められた。
https://www.ft.com/content/246f9b3d-5032-4d78-8ad8-642ee8218199