英字紙ウォッチング

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米国株、高値更新

 晴れ。

 米国株は高値を更新している。S&P500指数はFedや政府が経済刺激策を打ち出して以降、もっとも高い水準をつけた。3月の安値から力強く回復している。

 ウォールストリートのベンチマーク指数である株価指数はコロナ危機時の最悪の時点よりも、50パーセント以上上昇した。投資家は米国経済について不安を抱える中での株高だ。

 S&P500指数は日中としては最高値の3395をつけた。

 米国株が過去5カ月間で急速に回復していることにより、ウォールストリートとメインストリート、すなわち金融界と実業界との間の乖離への不安を再びかき立ててている。コロナ危機の影響が経済に大規模なダメージを与え、そのことがドルの価値を傷つけるとの懸念である。

 投資家からは、金融市場がこれほど急速に回復するとは思わなかった、実体経済の影響を完全に反映していないのだろう、という声が聞こえてくる。

 株高とは対照的に、ドルは減価し続けている。5日連続の安値更新で、バスケットでは2年ぶりの安値に沈んだ。日本の円は底堅く、105円をつけた。ユーロは続伸した。

 投資家の疑念は、数兆ドルの資金支援にも関わらず、Fedは追加の刺激策を迫られるのではないか、というものだ。

 ドルの減価は、海外投資家による米国株投資のリターンを減少させる。しかし、その影響は不均等に発生し、ドル建ての債務を負っている国々にとっては安心につながるものだ。これはIMFも最近、焦点を当てている。

 https://www.ft.com/content/1d7b267a-6d1e-4012-b4f5-095a63eac626