英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ベラルーシのデモ

 晴れ。

 ロシアはベラルーシに対し、いつでも軍事的支援の用意があると述べた。20万人のデモに対し、ロシアとNATOが互いに注視し始めている。

 デモはベラルーシのルカシェンコ氏に対し、辞任を求めている。先週の選挙に対する抗議デモである。

 首都のミンスクでは最大規模の反政府デモが開催された。地元メディアによると、20万人の市民が参加したという。

 国内における圧力が高まっているのにも関わらず、ルカシェンコ氏はモスクワからの支持を得続けている。日曜日になってロシアのプーチン大統領ベラルーシのカウンターパートに対し、ベラルーシが受けている対外的な圧力についてメモにとどめておくと述べた。そして、もし必要であるなら、ソビエト連邦を構成する集団安全保障条約の枠組みに基づき、支援を提供すると述べた。

 ルカシェンコ氏はミンスクにおいて、彼の支持者を前委にして、断固としたスピーチを行った。彼に反対する国民を海外に操られた「ネズミ」と呼び、ルカシェンコ氏はNATOのことを非難した。同時に、先週の選挙を再び開催することはしないと述べた。

 これに対し、NATO側は状況を詳細にモニターすると述べ、ベラルーシとの国境において圧力を強化しているとの指摘を否定した。

 ベラルーシは先週日曜日に大統領選挙を行い、地滑り的勝利を収めたルカシェンコ氏に対し、国内の亀裂が深まっている。投票が不正に行われたとの指摘である。

 抗議デモの過程で少なくとも2人が死亡し、7000人近い人々が拘束された。拘束された人々が殴打され、拷問された様子が徐々に明らかになり始めている。その結果、抗議活動は再び激しくなっている。集団農場のリーダーあがりで、1994年に政権についたルカシェンコ氏にとって最大の試練となっている。

 https://www.ft.com/content/0f860c07-fc3b-4efb-8807-ff13950ce588