英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

NATO加盟に突き進むフィンランド

 快晴。

 数十人もの人々が駅を砲撃され、亡くなった。ウクライナ東部の町の出来事である。ゼレンスキー政権は、ロシア軍が住民を破壊しようとしていると非難した。

 https://www.ft.com/content/1306d831-fa00-418a-a2f2-c23765ee0964

 フィンランドNATO加盟に突き進んでいる。NATO加盟国とロシアが接する国境線は2倍に膨らむ。

 ロシア軍がウクライナ国境に集結しつつあった1月、フィンランドのマリン首相は自分の任期中、フィンランドNATOに加盟することはほとんどありそうもないと述べていた。それから3カ月経過した。フィンランドは加盟に向けて突き進んでいる。

 4月2日、マリン首相はフィンランド国民に対し、今春にも決断をくだすと述べた。理由はロシアは我々が考えていたような隣人ではなかった、ということだ。

 フィンランドは冷戦の最中、独立と民主主義を維持してきた。その結果の代償が中立性である。フィンランドは武器を西側諸国と東側諸国の両方から購入してきたが、同盟には加わらなかった。ソビエトの圧力が政治を分断するありさまは、フィンランダイゼーションと皮肉られてきた。

 ソ連解体後、スウェーデンと同じく、フィンランドEU加盟に踏み切った。そして、今回のウクライナ戦争後、両国ともNATOと共同歩調をとることになった。

 ウクライナ侵攻前であればフィンランド当局は、われわれはまだ国民の合意に達していないと政治的保守性を強調していたことだろう。

 https://www.economist.com/europe/finland-is-hurtling-towards-nato-membership/21808705