曇り。
プリゴジンの乱の勝者は、ベラルーシのルカシェンコ大統領であるという。しかし、モスクワ進軍を止めたという彼の役割はおそらく過大評価されている。
過去20年間で、ルカシェンコ氏がロシアにもっともよい印象を与えた瞬間であっただろう。週末にかけて、クレムリンのプロパガンダ主義者はプリゴジン氏がモスクワの門の前に立つのを止めたと唱道した。ルカシェンコ氏は「ロシアの英雄」であり、クレムリンのチアリーダーである、と。
ウクライナのことを脇に置いておくと、ルカシェンコ氏はプリゴジン氏の短命に終わった反乱によって、もっとも利益を得た人物である。ルカシェンコ氏が選挙を盗んだ後、民衆の反乱が起きた際、プーチン氏がルカシェンコ氏を救って以来のことである。
ルカシェンコ氏はウクライナ侵攻が始まって以来、14回もプーチン氏と面会している。一方、ベラルーシの独立性は脅かされている。
アメリカ人は米国株を愛している。しかし、もっと海外を見るべきであろう。