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ECB、「堕天使債」制限を緩和

 快晴。

 ECBは「堕天使債」と呼ばれるジャンク債の担保ルールを緩和することを決めた。これらの再建を保有する銀行に、超低コストの資金供給を促すためだ。

 水曜日にECBは緊急の会合を開き、この措置を決めた。コロナウイルスに反応して格付けの引き下げの波状攻撃を置き、金融システムに波乱が起きないようにするためだ。

 およそ2750億ドルの事業会社が発行する債券が堕天使債になるとみられている。具体的にはトリプルB未満の格付けに変更される可能性がある。これはOECDが2月に出した予測数値による。

 ECBはすでにギリシャ国債に対し、担保としての引き受け禁止措置の廃止を決めている。ギリシャ国債は投資適格級から外れており、通常であれば担保として引き受けることができない。

 これに加えて水曜日にECBは、ジャンク級に引き下げられたすべての債券に対し、投資適格級であることが必要であるとするルールの除外を決めた。この措置は2021年9月まで継続される見通しだ。

 さらに、ユーロ圏の債務危機を回避する必要があるのであれば、さらなる措置も用意している、とECBは述べた。ECBは景気循環と親和的に動く格付けに動きに対応しようとしている。そして、イタリアのような国の格付けが下がることを防止する構えだ。

 投資家はとくに、イタリアの国債格下げを警戒している。S&Pは金曜日に格付けアクションをとるとみられている。

 https://www.ft.com/content/4012aedd-dbfa-4d12-92ce-2e087a8c353d