英字紙ウォッチング

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ブラックストーンの苦境

 晴れ。

 ブラックストーンが、パフォーマンス手数料低下に苦しめられている。同社としては、市場の混乱の影響を受けているエネルギー関連企業やディストレスデットへの投資に焦点を当てたい考えだ。

 ブラックストーンには1400億ドルに相当するクレジット関連のビジネスを展開している。これが、世界的な原油価格の低下やコロナウイルスの拡大に伴い、92%のパフォーマンス手数料が吹き飛んだ。

 ブラックストーンの創業者であるシュワルツマン氏は、現状の危機は世界金融危機よりもずっと強力なものだ。仕事に復帰し、通常の生活に戻るには、非常に長い時間がかかり、しかもそれはゆっくりとしたプロセスになるだろう、と述べた。

 世界最大のオルタナティブ資産のマネージャーであるブラックストーンは、プライベートエクイティビジネスにおいて、22パーセントの投資損失を計上した。1750億ドルの運用資産に伴う結果である。当然、パフォーマンスに伴って受け取る幹部たちの報酬も減ることになった。

 

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