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MSLP、米銀からの警告

 米銀から、Fedの産業界を支援するスキームへの警告が発せられている。

 6000億ドルにおよぶ、Fedによる大企業救済スキームは、注意深く設計される必要があるとの警告が、銀行界から出ている。

 FedはPPPと呼ぶ3500億ドルの小規模企業向けの支援策を用意した。これは人気を博したので、共和党はさらに追加して2500億ドルの資金を準備した。

 最大の問題は、Fedが設定する金利にかかっている。これにより、銀行がどのようなリスクをとれるかが決まる。

 最初のスキーム案によれば、4年のローンを提供するのに対し、米銀の主要インターバンク金利に2.5%から4%の金利を上乗せする予定だった。このスキームでは1万人までの従業員を雇用しているか、25億ドル以下の売り上げを抱える企業が対象となった。

 これを機能させるには、借り手と貸し手が参加したくなるような計算が必要になるという。というのも、自由なお金ではないため、小規模企業と異なる設計が大企業向けには必要になるのだ。

 メインストリート企業向けのプログラム「MSLP」がワークするかどうかは、すべてその詳細な設計にかかっていると、ムーディーズのアナリストは話す。通常の平時の資本市場における資金調達よりも、プライシングは高めとなるだろう、という。

 大手の米銀は即座のコメントは避けている。しかし、非公式には、金利がカギとなると話す。

 https://www.ft.com/content/009d2544-a54c-4459-8b28-1d70dd83c7c1