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ドルヘッジコストが高利回り債にもたらす影響

 少し前の記事だが、ヘッジコストの減少が米国のハイイールド債を投げ売りさせている。

 過去数週間における金融市場で展開されたドラマの中で、社債市場に大きな影響を与える効果が見落とされている。それは、米ドルのヘッジコストの減少がアメリカのクレジット投資に与える影響だ。

 その結果、英国や欧州、日本の投資家にとって、米国のハイイールド債が魅力的にみえてくる。待機需要が湧き出てくる可能性がある。

 過去数年間、米国外の投資家にとって、利回りを得るのは大変難しかった。多くの時期において、米国のハイイールド債が5~7%の利回りだったのに対し、欧州のそれは2%から4%の利回りだった。当然、多くの投資家は米国に殺到した。

 現実には、米国債に投資するには、米ドルの保有比率を高めないといけない。しかし、通貨は非常に変動が激しい。

 https://www.ft.com/content/e32b9934-631f-11ea-a6cd-df28cc3c6a68