曇り。
今週は投資家にとって、乱高下の激しい市場に直面する1週間となった。投資家は安全を求め、債券に殺到。高値を更新した。
世界のマーケットはボラティリティの激しい2週目を迎えた。国債の利回りは低下。株価は世界的に乱高下した。
安全資産への需要が伸び、トレーダーらはFedが今月中旬にもう一度利下げに踏み切ることに賭けている。
その結果、10年国債の金利は低下し、0.7%を割り込んだ。これは歴史的な水準で、金曜日は0.758%で引けた。今年初めの金利は1.9%をつけていた。英国とドイツの国債の利回りも最低水準を更新した。
一方、米国の株価は金曜日の午後に劇的なラリーを演じた。最後の数分間の取引で、S&P500は2.4%も上昇した。結局、1週間をならしてみると、S&P500は今週、0.6%の上昇で引けたことになった。これほどのボラティリティの高い取引は金融危機以来の出来事だ。
最後の数分間のラリーを主導したのは、コロンウイルスは封じ込められるとのポジティブなニュースを受けて、株式に投資し続けることを決めた株式投資家らだった。しかし、月曜日に何が起こるかわからず、投資家のセンチメントはコロコロと変化しうる。
金曜日の取引は、米国の雇用統計は予想以上に力強かったにも関わらず、下落して始まった。もっとも下落幅が大きかったのがエネルギーセクターだ。OPECは結局、総会で減産で合意できず、ブレント原油は9%も下落した。1バレル45ドルという水準で、これは3年ぶりの安値だ。
続いて株価が冴えないのが金融セクター。金利低下が嫌気された。
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