英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

プーチンよ、永遠に

 雨。

 モルガン・スタンレーは、CEOの報酬を減額する。ジェームズ・ゴーマンCEOは270万ドルを2019年に受け取るが、前年比で7%の減少である。

 2019年に史上最高の収益をあげたのに、報酬減額の理由は何か。2019年の業績は目標を達成したとゴーマン氏は述べた。減額の理由は会社のコストコトロールプログラムに対応した要素と、1500人の人員削減に対応した部分があるという。

 モルガン・スタンレーの株価は昨年33%上昇した。これはマーケット全体の上昇率を上回ったが、ライバルであるゴールドマン・サックスの上昇率に劣後した。ここ数カ月、金融株は上昇を続けており、2020年に入っても景気後退の懸念は薄れつつある。

 ゴーマンCEOが就任したのは2010年で、モルガン・スタンレーの株価は100%以上上昇した。会社としての収益目標は、中核資本に対する利益率として17%を掲げている。

 https://www.ft.com/content/8ec49bc8-397d-11ea-a6d3-9a26f8c3cba4

 ロシアのプーチン大統領の政権基盤が揺るぐことはない。プーチン氏の政敵に対し、自分は権力を保持し続ける多くの選択肢があると強調している。

 プーチン氏が2018年に4回目の大統領選挙に当選して以降、モスクワの政界ではプーチン氏が後継者をだれにするかの噂話で持ち切りだ。水曜日にプーチン氏はこの話題に答えを出した。

 彼は自分自身を選ぶのだ、と。

 過去10年間でもっとも大規模な政治権力の再編の過程において、プーチン氏はロシアのエスタブリッシュメントを驚かせた。議会の権限を強化し、大統領の権限を弱めるために憲法を改正すると宣言したのだ。70分間のスピーチにおいて、プーチン氏は新しいシステムがいかに機能するかに説明時間を割いた。

 永久主席と名乗る中国の習近平氏ほどではないが、すでに20年間にわたってロシアを支配し続けているプーチン氏が、さらに数十年間、ロシアを支配し続ける可能性を昭kにしたのだ。

 ここ数カ月間、ロシア政界内部の人々は、プーチン傘下で権力を求めて争いあう人々のことを話していた。メドベージェフ氏に代わって首相に就くMishustin氏は、ウィキペディアにも載っていないような、税務官僚だ。

 ロシア政界のインサイダーによると、今週の発表は長らく計画されていたものだという。つまり、唯一確かなことは、プーチン氏自身の権威であることを示すために、政治的な混乱を引き起こそうとしたのが狙いであるというのだ。つまり、首相が交代しても基本的なシステムは同じままである。

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