英字紙ウォッチング

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マッキンゼー出身者の評判

 マッキンゼー出身の銀行家がなぜうまくいかないのか。

 4年前、アメリカの製薬会社が倒産したとき、こんなこぼれ話が聞こえてきた。津さんしたValeantは、ある普通でないリーダーシップによって崩壊に至ったというのだ。同社は倒産の数年前、マイク・ピアソンという、マッキンゼー出身のボスを雇い入れた。

 彼は23年間、マッキンゼーに務め、実務の経験はまったくなかった。

 しばらくの間、ビジネスはうまくいっていた。しかし、コンサルタントのビジネスモデルは、崩壊し始めた。研究開発を捨て去り、あらゆるコストをっけて売り上げを追求した結果、悲惨な短期主義の経営に陥ったのだ。

 2001年に起きたエンロンスキャンダルの中心人物も、それほど有名ではないが、マッキンゼー出身者だった。

 今や、シティグループのマイク・コルバット氏の後を継いで、マッキンゼー出身のジェイン・フレーザー氏が就任しようとしている。彼女は大きな仕事を成し遂げられるのだろうか。

 もちろん、3万4000人もいれば、マッキンゼー卒業生の中に、悪者もいる。だが、マッキンゼーで長く働くことと、そのあとのCEOとして成し遂げる業績には相関がある。

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