英字紙ウォッチング

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繁栄を謳歌するプライベートバンク

 欧州のプライベートバンクの収益が絶好調である。しかし、マッキンゼーの専門家は、こうした状態が続くかどうか、疑問視している。

 欧州のプライベートバンクが、昨年過去にない利益をあげた。ビジネスを継続し、世界中の富裕層相手に仕えるウェルスマネージャーのコストをいかにコントロールするか、難問がある中での驚くべき結果である。

 投資商品やサービスを世界中の増え続ける億万長者に提供するビジネスは、154億ドルの利益をあげた。西欧にある111のプライベートバンクの合計である。マッキンゼーによるもので、これは前年比で14・1%の増益となる。

 UBSがそのうちの最大手で、税前利益は15%の増加となった。今後3年は10から15%の増益を見込んでおり、米国と国際的なウェルス運営を、18年からは一つの組織にしてスタートさせる。狙いの一つはコスト削減だ。ライバルである、BNYメロンやバンカメ、モルガン・スタンレーなどと比べ、高いからだ。

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