英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

香港情勢を考える

 晴れ。

 テキサスで銃撃事件が起きた。20人が死亡したと伝えられている。エルパソウォルマートで発生したという。

 そのほかに26人がけがをした。21歳の白人男性を警察は拘束した。事件は土曜日の朝に起きた。原因はヘイトクライムの可能性が高いという。ソーシャルメディアに対し、反ヒスパニックの宣言を投稿している。ニュージーランドで51人を殺害したクライストチャーチの大量殺害事件の容疑者に共感を寄せているという。

 https://www.ft.com/content/09798dc6-b62d-11e9-96bd-8e884d3ea203

 香港情勢について。

 香港警察は日曜日遅くに抗議者と衝突した。ビジネス街の中心部において、催涙ガスやゴム弾丸を群集に向けて発砲していた。その時、香港行政庁のキャリー・ラム長官は、中国人民解放軍が主催する若者の夏季キャンプでゲストとして招かれていた。

 人民解放軍は創設92周年を祝っており、もし習主席が命令を下せば、世界最大の軍隊は香港における抗議活動を鎮圧する用意がある、と述べた。

 同時に、人民解放軍は反乱を予防したり、反テロ訓練の模様を写したビデオを公開した。

 香港は今、1989年の天安門事件の再来に直面しつつある。しかし、香港は北京とは大きく異なる。英国から中国に返還されて以降、香港は中国と世界をつなぐ死活的に需要な導管であった。

 1997年に香港返還にあたって、中国が表明した1国2制度の公式は、国際的に信頼関係を結ぶのに重要な主張の一部であった。台湾を支配下に取り戻す北京政府の願望を実現するうえで、中心的な問題でもある。

 香港はお互いに信用していない異なるシステムの企業や投資家が集うフォーラムでもある。中国本土の政治システムに疑念を抱く中国の富裕層は、香港は不可欠な場所である。

 https://www.ft.com/content/3c0860a0-b506-11e9-bec9-fdcab53d6959