晴れ。
米国で、襲撃事件が2件続けて発生した。オハイオでは9人が死亡、エルパソでは20人が亡くなった。
それ以外にも数十人がけがをしており、この2つの事件が24時間以内に発生したことは、政治的に苦い批判を巻き起こしそうだ。
テキサスの事件はヒスパニックを対象としたヘイトクライムとされている。そして、大統領に対し、白人ナショナリズムをあおったとして、民主党の大統領候補3人が批判している。
メキシコ政府も怒りをあらわにしており、米国におけるレイシストの言論を公然と非難し、テロリズム容疑で容疑者を訴追すべきだと脅している。
オハイオの事件ではボディアーマーを着た容疑者が射殺された。24歳の男性で、彼の姉が犠牲者の一人になっているという。
容疑者はソーシャルメディアに、テキサスがヒスパニックによって侵略されているという趣旨の投稿をしている。そして、ニュージーランドの大量殺害事件の容疑者にシンパシーを寄せている。
ガンバイオレンスアーカイブというサイトによると、4人以上が殺された大量殺害事件は今年すでに20件発生しているという。
メキシコ人を政治的に悪者扱いすることでキャリアを築き上げた大統領を、アメリカ人は抱いている。そして今、できるだけ多くのメキシコ人を殺すことを目標にしている殺害者が存在することを目にしている。
大統領府の報道官は、トランプ氏は今回のエルパソの事件に何ら責任はない、と否定している。
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