晴れ。
逆イールドカーブを懸念すべきか。
債券市場におけるイールドカーブの形状は、米国や他の先進諸国において数十年にわたってリセッションのリスクを示すインディケーターとして使われてきた。実際のところ、このシンプルな指標は投資家のセンチメントに大きな影響を与えてきた。
この指標の信頼性の程度については、あまりに単純化されているが、逆イールドは確かに多くのリセッションの前に現れたことも事実である。それゆえに、投資家がこれを無視するのは危険であった。
政策担当者や学界のエコノミストらは、イールドカーブに含まれる情報について注意を払っている。最近の米国における逆イールドは、2007年以来のことであり、今週のFOMCにおいて大きな話題となりそうだ。FOMCメンバー内におけるイールドカーブの有用性についての意見は幾分分かれているが、最近の指標のメッセージについて真剣に受け止めるメンバーが多いだろう。
米国において、過去60年を振り返ると、イールドカーブが逆転したときはいつも、1960年代後半を除いて、リセッションがそのあとにやってきた。しかし、この栄えある歴史を持ちながら、なぜリセッションに先立ってイールドカーブが逆転するか、十分に理解されていない。
Fedはよく、イールドカーブを12カ月後のリセッションの可能性を計算するのに活用している。NYFedの公表するモデルがもっとも重要なもののひとつだ。
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