英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

進歩的資本主義は幻想か

 晴れ。

 スティグリッツ教授。「進歩的な資本主義」なる言い回しは、決して語義矛盾ではない、と。

 1960年代以降でもっとも低い失業率になったにも関わらず、アメリカの経済は市民に恩恵をもたらすことに失敗した。およそ90%の人々は過去30年間で所得が停滞、もしくは減少していると感じている。アメリカの不平等度が先進国の中でもっとも高い水準にあることを考えれば、これは驚くべきことではない。

 アメリカの若い人々は、他国よりも親世代の所得や教育に依存しているということだ。

 しかし、選択肢はある。それは進歩的資本主義だ。これは、語義矛盾ではなく、社会に奉仕するマーケットの力を持っている。

 1980年代にロナルド・レーガンは規制改革を掲げた。しかし、その狙いとは反対のことが起きた。成長率が減速し、奇妙奇天烈なことが起きた。トランプ大統領による法人減税も、これら長期的課題を何ら解決することにつながらない。来年の成長率は2%を若干切る程度であろう。しかし、これは望ましい未来ではない。

 成長率を上向かせ、生活水準を向上させるのが進歩的資本主義である。

 18世紀以降、生活水準が改善し始めたのは、2つの理由がある。科学の進歩と社会組織の発展である。

 https://www.nytimes.com/2019/04/19/opinion/sunday/progressive-capitalism.html?partner=rss&emc=rss